健康診断で異常があった方
健康診断で異常があった方

毎年の健康診断で「要再検査」「要精密検査」と書かれていても、自覚症状がないからと受診せずに放置してしまう方は少なくありません。しかし、生活習慣病の多くは初期の段階ではほとんど症状が現れません。気づかないうちに進行し、ある日突然、心筋梗塞や脳卒中など命に関わる病気を引き起こすこともあります。
健診の異常値は、身体からの大切なサインです。「また来年の健診で確認すればいい」と先延ばしにせず、早めに医療機関を受診することが、重大な病気を防ぐための第一歩となります。また、健診結果の見方がわからない場合や、どの科を受診すればよいか迷っている場合も、まずはお気軽にご相談ください。
健診結果の見方がわからない場合もお気軽にお持ちください。一緒に確認し、次のステップをご案内します。
空腹時血糖値が126mg/dL以上、またはHbA1c(過去1~2か月の平均血糖値を反映する指標)が6.5%以上の場合、糖尿病と診断される可能性があります。また、空腹時血糖値が110〜125mg/dLの範囲は「境界型」と呼ばれる糖尿病予備群の状態で、そのまま放置すると糖尿病へ進行するリスクがあります。
糖尿病は初期に自覚症状がほとんどなく、発見が遅れやすい病気です。しかし、高血糖の状態が続くと血管が傷つけられ、失明・人工透析・足の壊疽(えそ)といった深刻な合併症を引き起こす可能性があります。また、心筋梗塞や脳梗塞のリスクも高まります。血糖値やHbA1cに異常を指摘された場合は、早めに受診して精密検査(ブドウ糖負荷試験)を受けることをおすすめします。精密検査は主に、経口ブドウ糖負荷試験です。具体的な検査の内容はクリニックにご相談ください。
収縮期血圧(上の血圧)が140mmHg以上、または拡張期血圧(下の血圧)が90mmHg以上の場合、高血圧症と診断されます(家庭血圧は135/85以上)。高血圧症は「サイレントキラー」とも呼ばれ、自覚症状がほとんどないまま動脈硬化を進行させます。放置すると、脳卒中・心筋梗塞・心不全・腎不全などの深刻な病気につながるおそれがあります。また、高血圧症は糖尿病や脂質異常症と合併しやすく、複数の生活習慣病が重なると心臓や血管へのリスクがさらに高まります。
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が140mg/dL以上、中性脂肪が150mg/dL以上、またはHDLコレステロール(善玉コレステロール)が40mg/dL未満の場合、脂質異常症が疑われます。
脂質異常症も自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに血管の内壁にコレステロールが蓄積し、動脈硬化が進行します。その結果、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞などを引き起こすリスクが高まります。とくに糖尿病を合併している場合は動脈硬化が進みやすいため、血糖値と合わせて脂質の管理も重要です。主な原因としては偏った食生活・肥満・運動不足・喫煙・飲酒などが挙げられますが、遺伝的な体質が関係することもあります。異常を指摘された場合は、まず原因を調べることが大切です。動脈硬化の検査も当院で行えます。
血清尿酸値が7.0mg/dLを超えると高尿酸血症と診断されます。尿酸の結晶が関節にたまると、足の親指の付け根などに激しい痛みが生じる痛風発作を引き起こすことがあります。また、腎臓に結晶がたまると腎結石・尿路結石の原因にもなります。高尿酸血症は肥満・高血圧・糖尿病・脂質異常症を合併しやすく、メタボリックシンドロームとの関連も深い状態です。痛風発作は突然激しい痛みとして現れるため、自覚症状がないうちから尿酸値をコントロールしておくことが重要です。プリン体を多く含む食品や飲酒を控えるなどの食事指導とあわせて、必要に応じて薬物療法も検討します。
AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GTP(ガンマGTP)などの数値が基準値を超えている場合、肝臓に何らかの負担がかかっている可能性があります。原因としては、過度な飲酒、脂肪肝、ウイルス性肝炎などが考えられます。
とくに近年増加しているのが、飲酒とは関係なく発症する非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)です。肥満や糖尿病、脂質異常症と密接に関連しており、放置すると肝炎・肝硬変へ進行するリスクがあります。肝機能の異常は自覚症状が出にくいため、健診で指摘された場合は早めの受診をおすすめします。
当院では、腹部超音波にて精密検査を行えます。

健診の結果で「要再検査」「要精密検査」と判定されても、症状がないため受診をためらう方は多くいらっしゃいます。しかし、生活習慣病は早期に発見して対処することで、重大な合併症を防ぐことができます。とくに糖尿病は、治療の最初の10年間の管理がその後の経過を大きく左右するとされています。異常を指摘された段階で適切な治療や生活習慣の改善に取り組むことが、将来の健康を守ることにつながります。
また、生活習慣病は一つだけでなく、複数が重なって発症することも多くあります。たとえば血糖値・血圧・脂質・尿酸値がすべて高い場合、それぞれが互いに悪影響を与え合い、心臓や血管へのリスクが大きく高まります。こうした状態をまとめて診断・管理できる内科クリニックへの受診が重要です。
当院は糖尿病専門医によるクリニックとして、血糖値の異常をはじめ、高血圧・脂質異常症・高尿酸血症・肝機能異常など、生活習慣病全般の診療を行っています。健診結果をお持ちのうえ、お気軽にご相談ください。複数の異常値がある場合も、一つひとつ丁寧に診察いたします。
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